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夢の中

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 ある春の午(ひる)過ぎです。白(しろ)と云う犬は土を嗅ぎ嗅ぎ、静かな往来を歩いていました。狭い往来の両側にはずっと芽をふいた生垣が続き、そのまた生垣の間にはちらほら桜なども咲いています。白は生垣に沿いながら、ふとある横町へ曲りました。が、そちらへ曲ったと思うと、さもびっくりしたように、突然立ち止ってしまいました。 

ー 芥川龍之介「白」より
by fraise-myrtille | 2011-11-08 23:55 | 猫・犬
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